東アジア学会 [Japan Society of East Asian Studies]

令和6年3月7日開催日台シンポジウム開催報告

2024.04.05

      2024年3月7日、台湾の東呉大学城中キャンパスにて、台湾の東呉大学商学院・法学院・東アジア地域発展研究センター・WTO法律研究センターと東アジア学会との共同開催による日台シンポジウム「日台の新たな未来関係を目指して」が開催されました。東アジア学会では2019年度より台湾との交流を計画し、2020年度には実現させる予定でしたが、2020年以降猛威をふるったコロナ禍によって実現が叶わなかったのです。しかし、ここへ来て台湾への入境制限が解除されたために、東アジア学会の発案で今回のイベントを計画し、実行に移すことができた次第です。

      シンポジウムでは経済、政治、文化の各分野ごとに台湾側・日本側各1名ずつ、計6名の報告が行われました。目まぐるしく変化している東アジアにおいて日台が協力していくことの重要性を確認できる、非常に充実したシンポジウムでした。シンポジウムでは東呉大学から心を尽くしたおもてなしを受けました。懇親会でも研究者同士の交流が行われたことに加え、台湾の夜市の料理をはじめとした各種料理やスイーツを堪能させていただきました。

     3月8日にはエクスカーションとして、台北市内や国立故宮博物院の見学を実施しました。市内見学では台湾の近現代史に心を寄せ、故宮博物院では中国文化の精髄を通して台湾に体現された古来の文化に思いを馳せました。夜は台湾の居酒屋文化を味わいつつ、今後の学会のあり方に関して熱く語り合いました。

     学会としては2017年以来7年ぶりの海外でのイベントでしたが、大成功の裡に終えることができましたのも、東呉大学の皆様、また常日頃より学会活動にご尽力くださっている会員の皆様のおかげです。深く感謝申し上げます。